NFTって言葉は聞いたことがあるけど、何なのか全くわからない…
初心者に向けて分かりやすくご紹介します!
NFTとは、仮想通貨の兄弟です。
最古のNFTと言われる「CryptoPunks(クリプトパンクス)」「CryptoKitties(クリプトキティーズ)」がはじまったのが2017年。
NFTアートの高額取引が続いて注目を浴びたのが2021年3月頃なので、NFTはまだまだ新しい技術です。
でもこの業界は変化が激しく、5年も経てば何もかもが変わっている可能性を秘めています。
偉そうにNFTについて書き始めている筆者ですが、仮想通貨に触れたこともなく、NFTを本格的に勉強し出してまだ数週間というド素人。
本記事では「NFT初心者の筆者が、初心者の状態で書いた、NFTのすごさ」をご紹介します。
NFTアートに投資して儲けるぞ!というより、NFT技術そのものの将来性に魅力を感じています。
以下、ご紹介します。
この記事はこんな方におすすめです
- NFTっていう言葉だけ知っているけど、何がなんだかさっぱり
- NFTのこと知りたいけど難しくてよくわからない
- NFTって何がすごいの?と思っている
NTFの基礎知識
NFTのすごさの前に、基礎知識をご紹介します。
NFTとは仮想通貨の兄弟で、「仮想通貨の記念硬貨」というイメージです。
- 仮想通貨とは
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仮想通貨はデジタルな通貨の一種です。インターネットを通じて不特定多数の人や企業の間で物品やサービスの対価として使用でき、また専門の取引所を通じて円やドル、ユーロ、ウォンなどの法定通貨と交換することもできます。
https://bitflyer.com/ja-jp/s/learn/cryptocurrency
「量産可能なデジタルコンテンツに、一点物の価値をつけられる技術」と理解すると、以降の説明が分かりやすいです。
NFTって何?
NFTとは「Non-Fungible Token(ノン ファンジブル トークン)」の略で、「非代替性トークン」と訳されます。
仮想通貨に使われているブロックチェーンの技術が使われており、デジタルコンテンツなどにデータを紐づけることで、世界で一つしかないものであると証明することができます。
スマートコントラクトに対応したブロックチェーンが使われているため、「転売時に作者に利益が入るような仕組み」や「支払いが滞ったら所有権を作者に戻すような仕組み」を組み込むことができます。
ここまででもう、専門用語が多すぎてギブアップしてしまう方も多いと思うので、以下、説明です。
- 非代替性トークンとは
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他のものに変えることが出来ない、お金的なもの。
・非代替性:同じ価値のものとして交換できない
・トークン:お金の代用として使われるもの非代替性トークンをイメージで説明すると「仮想通貨の記念貨幣」です。
- ブロックチェーンとは
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過去からの取引履歴が全て記録されている巨大な帳簿。
もともと仮想通貨のビットコインを実現させるために考えられた技術で、謎の人物「サトシ・ナカモト」氏の論文に登場します。
世界中のコンピューターにデータが保存されており「改ざんが極めて困難」「タウンタイムがゼロ」「安価」などの特徴があります。 - スマートコントラクトとは
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電子化された高機能な契約のこと。ブロックチェーン上に契約内容をプログラムとして組み込むことができます。
NFTの仕組み
ぼんやりNFTの全体像を理解できたところで、NFTの仕組みについて書いてみます。
イメージとしては、美術品の鑑定書です。
「デジタルコンテンツに、改ざんできない鑑定書をつける」とイメージすると分かりやすいです。
NFT化とは、デジタルコンテンツに作成者や所有者、権利者、取引履歴などのデータ紐付けること。
そのコンテンツが現在、誰のものであるのか、作成者は誰なのか、今までどんな取引をしてきたのか、などの情報が明確になるので、本物であると証明することができます。
NFTはブロックチェーンの技術が用いられているため改ざんが困難であり、一度行った取引の記録を削除できないという特徴があります。
その上にスマートコントラクトを組み込むことで、自分が思うような契約条件で取引きできます。(ただし、後から変更できないので要注意。)
そういった技術を用いて、デジタルデータに一点ものの価値をつけています。
NFTの活用例
では、実際にNFTがどんなものに活用されているかをご紹介します。
一番有名なのはアートですが、ゲームアイテム・トレーディングカード・音楽・ファッション・電子書籍など様々な分野で用いられています。
知っておきたいNFTアート
まずはアートから。
日々新しいプロジェクトが生まれているNFTアート界ですが、最低限知っておきたい有名なNFTアートをご紹介します。
NFTアートの始まり
CryptoPunks(クリプトパンクス)
アルゴリズムによって生成された24×24ピクセルのアート画像で、世界最古のNFTアートと言われています。
おとぼけ顔の男女を基本に、類人猿、ゾンビ、奇妙なエイリアンなど、珍しいタイプの顔が10,000種類ほどラインナップされており、1つ数千万円もする超高額NFTです。
NFTが一躍有名になったアート
Everydays:The First 5,000 Days(毎日:最初の5000日)
デジタルアーティスト・Beeple(本名:マイク・ヴィンケルマン)によるNFTアート作品で、2007年5月1日から毎日1日1作品を制作し続け、5000枚の絵を1枚に貼り合わせた超大作です。
2021年3月にオークションハウスの老舗クリスティーズのオンラインセールで約6935万ドル(約75億円)で落札されて大きな注目を集めました。
日本発の有名NFTコレクション
CryptoNinja(クリプトニンジャ)
超有名ブロガーのイケダハヤトさんがいつの間にかNFT界に転身し、プロデューサーとして成功させたNFTコレクションです。
ライセンスフリーで二次創作が可能だったり、discordコミュニティである「NinjaDAO」がさかんだったり、ファンアートのNFTコレクションがあったり、色々な方を巻き込む仕組みが考えられていて、手法を学ぶだけでも価値があります。
知っておきたいその他のNFT
続いて、アート以外のジャンルで取り入れられている例です。
こんなものも売れるの?というNFT
人類初のツイート『just setting up my twttr』
Twitter創業者、ジャック・ドーシーの2006年3月21日に投稿した初ツイート「ツイッター設定完了なう」です。
290万ドル(約3億2千万円)の超高値がつけられたことで注目を集めました。
その後このツイートは後に転売され6800ドル(約86万円)に急落したそうで、NFT界の混乱ぶりを表しているなーと思います。
just setting up my twttr
— jack (@jack) March 21, 2006
初期のNFTゲーム
CryptoKitties(クリプトキティーズ)
猫を売買・交配して仮想通貨を稼ぐことのできるNFTゲームです。
自分の好みの猫を購入したり、交配してより珍しい身体の模様を目指したり、自分で育てた猫を他のプレイヤーと取引したり、様々な楽しみ方があります。
進化する電子書籍
電子書籍『サウナランド』
サウナ専門雑誌「サウナランド」が限定1部でオークションにかけられ、約270万円で落札されました。
特徴は、「電子書籍を出版・販売できる商用利用権付き」になっていたこと。
電子書籍は今まで中古市場がありませんでしたが、NFTを活用すると二次販売の可能性も生まれてきます。
ご紹介した以外にも、コンサートのプレミアムチケットに活用されたり、ホテルの予約〜ルームキーに活用されたり、さまざまな使い方が模索されています。
NFTって何がすごいの?
では、NFTの何がすごいのか。
高額取引される例ばかり目立つので一攫千金を狙えるのがすごいと思われがちですが、実はNFTの技術そのものがすごいのです。
インターネットが出てきた数十年前のように、現在の仕事を根幹から変えるほどの技術の革新がはじまっています。
そんなNFTのすごさをご紹介します。
デジタルに対する技術革命
NFT のすごさをひとことで表すと、「デジタルデータのオリジナルがどこにあるのか、そして今、誰が所有しているのかが証明可能となったこと」。
さらっと読むと読み飛ばしてしまいそうですが、実は大きなパラダイムシフトです。
これまでのデジタルコンテンツは簡単にコピー・複製が可能であったため資産価値が生まれにくい状況でした。
それが、NFTの登場によって自分のデジタルコンテンツが唯一無二の存在として証明することができるようになり、デジタルの世界に資産価値が生まれるようなりました。
わかりやすくアート界から火がついたNFTですが、今後様々なビジネスモデルにも広がっていくと予想されています。
ビジネスの可能性が無限大
NFTと聞いて思い浮かぶのは、NFTアートの高額転売ではないでしょうか。
その他にも、色々なビジネスの可能性が広がっています。
NFTアートのビジネス
- 目利きして転売利益を狙う
- 高額で売れそうなアートを作る
- ファンに愛されるアートコレクションを作る
NFTアートから発展したビジネス
- NFTコミュニティを作って集団で楽しむ
- NFTアート・ゲームなどを連動させて世界観を作る
- 現実世界とNFTアートを連動させたプロジェクトを作る
NFTから想像を膨らませるビジネス
- リアルな作品や権利の売買をNFTで
- 仮想空間(メタバース)内の不動産取引・アイテム売買
- IoT(モノのインターネット)、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)などとの連動
NFTアートで話題になっている高値での取引は一時のバブルかもしれませんが、技術そのものはさまざまな業界へ展開可能です。
想像力を働かせると、新しいビジネスのチャンスが広がっています。
平成27年度 我が国経済社会の 情報化・サービス化に係る基盤整備 (ブロックチェーン技術を利⽤したサービスに 関する国内外動向調査) 報告書概要資料
個人的には、私の本業である「建築業界」と「営業」にNFTが浸透すると、格段に業務効率が上がるのではと期待しています。
まとめ
以上、NFTのすごさのご紹介でした。
まとめると、以下の通りです。
- NFTとは量産可能なデジタルコンテンツに、一点物の価値をつけられる技術
- デジタルコンテンツに資産価値をつけられるようになった
- 仕事や日常生活にもパラダイムシフトが起こる可能性がある
実はご紹介した内容は、ほとんどこの本に書かれています。
知識ゼロの方に、是非読んでいただきたい本です。
最後に、ひとこと。
NFTアートでちょっと気に入っているのが、作品が骨董品になるかもしれないロマンがあるところ。
今は本当にNFTの初期なので(もう数年経ってるけど)、今世の中に出したアートなどが、300年後の未来から見たら骨董品扱いされているかもしれません。
そんな作品を生み出すつもりで、NFTに関わりたいなと思っています。
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