一級建築士の学科試験、独学で合格できるの?
気合と環境が整えば、可能です!(体験談)
建築家を志す人の真夏の風物詩、一級建築士試験。
遡ること10年以上前、一級建築士学科試験に独学で一発合格しました。
勉強期間は、3ヶ月弱。
短期間かつ独学で合格した体験談が、どなたかの希望になればと思い当記事を書いてみます。
時間がなくて気合が入らない!という方に向けて、独学のポイントをご紹介します。
この記事はこんな方におすすめです
- 一級建築士学科試験合格に向けて勉強に励んでいる方
- 一級建築士学科試験に一発で合格したい方
- 一級建築士学科試験に独学で合格したい方
3ヶ月で独学合格|前提条件
一級建築士の学科試験は独学で3ヶ月で合格するほど簡単なの?と思った方。
そんなに簡単な試験ではありません。
寝る時間と仕事時間と食事時間を除いたほぼ全ての時間を費やすことで、ようやく合格できるレベルの試験です。
独学で3ヶ月で合格を達成するためには、前提条件があります。
前提条件
- 仕事を定時で上がれること
- 仕事と睡眠以外を勉強につぎ込める環境であること
- 今年で受かる!と強い意志があること
①|仕事を定時で上がれること
まずは、3ヶ月という短期間で合格を目指すため、リズムを作ることが大切です。
平日は定時に帰って3時間、土日は8時間くらいを勉強時間に当てられるように、定時で帰れる環境を整えます。
私は新入社員のときに受験したため、研修中だったこともあり毎日定時で帰ることができていました。
設計を仕事にしている方には難しい条件かもしれませんが、周りの理解を得ながら絶対合格を条件に交渉して定時上がりを勝ち取りましょう。
②|仕事と睡眠以外を勉強につぎ込める環境であること
続いては、プライベート時間が空いていること。
子どもがいたり家族のお世話が必要だったりする場合は、勉強時間が確保できません。
独身で比較的自由な時間が取れる間に、合格を目指す方向がおすすめです。
③|今年で受かる!と強い意志があること
最後は、マインドです。
「また来年もある」と思わないで、今年絶対受かるんだ!という強い意志が必要です。
勉強時間や環境が整っていても、自分の気持ちがグラグラしていたら受かるものも受かりません。
一発で、または今年、絶対合格するという気持ちで勉強を進めましょう。
3ヶ月で独学合格|勉強方法
では、具体的な勉強方法です。
私は資格学校には通いませんでした。ただし、仕事時間内に会社が資格勉強のための研修を用意してくれたので、10日ほどは資格学校を利用しています。
資格学校の代わりに使ったのが、書店で売っている市販の教材です。
独学のコツは、「教材を絞って覚えるまで繰り返す」ことです。
勉強方法
- 市販の教材を一通り読む
- 市販の問題集を覚えるまで解く
- 過去問を覚えるまで解く
①|市販の教材を一通り読む
まずは、試験の全体像をつかむために、市販の教材を一通り読みます。
通勤中の電車の中がおすすめです。
知らない単語が出てきても、理解できなくても、読み飛ばしながら一通り読むことがポイントです。
②|市販の問題集を覚えるまで解く
続いて、市販の問題集を解きます。
ポイントは繰り返し解くこと。
完全に理解していて解けた問題を除き、2巡、3巡と繰り返すことが重要です。
問題を解く時に自分の中でマークを決めておき、理解している問題を省いていくと2巡目3巡目の勉強時間を短縮できます。
マークの例
- 理解して解けたもの:印なし
- わからなかったもの:●
- 正解したけどまぐれであっていたもの:△ など
③|過去問を覚えるまで解く
最後は、過去問を覚えるまで解きます。
ポイントは問題集と同じく「覚えるまで」解くこと。
試験直前に復習する場合は、繰り返し解いても覚えられていない問題だけをおさらいすると、時間も少なく済みます。
本当に試験まで時間がない時は、過去問>問題集>教材の優先順位で取り組んでいくことをおすすめします。
3ヶ月で独学合格|独学のポイント
資格学校だと、毎週違う問題をもらって宿題を解いていくと思います。
でもそれは、1年かけて確実に合格を目指す場合です。
短期間だと新しい問題が解けなくてスランプに陥る可能性も出てくるので、知っている問題を確実に取る方向で勉強をした方が効率が良いです。
時間がない時は特に、同じ問題を繰り返し解くことをおすすめします。
独学のポイント
- 教材・問題集は1シリーズに絞る
- 早めに問題を解きはじめる
- 問題を全部覚えるまで繰り返す
①|教材・問題集は1シリーズに絞る
1つめのポイントは、教材・問題集を1シリーズに絞ること。
本屋に行くと何種類もの教材が出ていますが、あれこれと手を出すのでなく、1つに決めます。
1つの出版社が教材と問題集をシリーズで出しているので、1つのシリーズだけを選びます。
コツは、途中でわかりにくいと思って変えたくなっても、信じて使い続けること。
他の教材を選ぶ時間も解きなおす時間も勿体無いので、途中で教材を変えることはご法度です。
私は総合資格学院が出している本屋で売っている教材を使いました。
②|早めに問題を解きはじめる
2つめのポイントは、早めに問題を解きはじめること。
学校での勉強と違い、試験勉強の目標は「合格すること」です。
それぞれの科目の内容を理解しても、問題が解けなければ意味がありません。
なので教材はそこそこにしておいて、早めに問題を解きはじめることをおすすめします。
問題を解いていて、わからない内容が出てきたときに教材を振り返る使い方が正解です。
③|問題を全部覚えるまで繰り返す
3つめのポイントは、問題を全部覚えるまで繰り返すこと。
比喩ではなく、本当に覚えるまで繰り返すことをおすすめします。
ただし、無闇に繰り返すのではなく「わからない問題」だけを繰り返し解きます。
何回も解いていると「わかる問題」と「わからない問題」が出てくるため、問題にマークをつけておくことで「わかる問題」を飛ばして解くのでスピードアップが可能です。
上記の方法で、短期間に合格を掴み取ることができました。
まとめ|頑張れば独学3ヶ月で合格可能
以上、一級建築士学科試験に独学で3ヶ月合格する勉強法でした。
まとめると、以下の通りです。
- 絶対に合格するという意志を持つ
- 教材・問題集は1シリーズに絞る
- 問題を覚えるまで繰り返し解く
一級建築士の資格は、残念ながら「足の裏の米粒」です。
「取らないと気持ち悪いが、取っても食えない」資格ではありますが、取れると仕事の幅が広がります。
ぜひ若いうちに取得して、自信を持って建築に携わっていきましょう!
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