一級建築士に受かった!でもこれで一生安泰とは思えない…
資格は連続して取るのがおすすめです!
プライベートの全ての時間を勉強に費やして一級建築士の資格に合格した方、お疲れ様でした。
これで一生仕事に困らないですね!と言えたら良いのですが、そんなに甘くはないのが建築業界です。
事務所に有資格者がいたら仕事自体は回っていくので、自分の武器を増やしておきたいところです。
本記事では、資格は連続して取るべし!という持論を持つ筆者が、そう考えるに至った理由と一級建築士の次に取りたいおすすめの資格をご紹介します。
この記事はこんな方におすすめです
- 一級建築士を取ったけど漠然と将来に不安を感じている方
- 一級建築士を取って資格取得に興味が湧いた方
- いろいろな資格に挑戦してみようと思っている方
資格は連続で取るべし!
資格は連続して取ることをおすすめします。
理由はこちら。
資格は連続してとるべき理由
- コツがわかるので効率よく勉強できる
- 勉強してきた分野が役立つことがある
- 組み合わせで視野が広がる
一つずつご紹介します。
理由①|コツがわかるので効率よく勉強できる
理由の1つ目は、効率よく勉強できること。
1つの資格に合格すると、それまでに試行錯誤してきた過程があるのでコツが掴め、次の資格に活かしやすくなります。
学校の勉強とも仕事とも違い、「資格に合格するための勉強」にはコツがあります。
コツをひとつご紹介すると、「過去問を繰り返し解く」こと。
慣れてくると、こんな問題が出そう、という感覚がわかってくるようになります。
理由②|勉強してきた分野が役立つことがある
理由の2つ目は、今までの資格取得のための勉強が役立つこと。
別の資格でも、似ている分野の問題が出ることがあります。
一級建築士の「都市計画系」の分野が宅地建物取引士の勉強に役立ったり、「施工」の分野が1級建築施工管理技士の勉強に役立ったりと、違う資格に見えるものでも似たような分野が出ることがあります。
似た分野は短時間の勉強で理解できるので、勉強の負担が減ります。
理由③|組み合わせで視野が広がる
最後の理由は、資格を組み合わせて取ることで視野が広がること。
例えば一級建築士と宅地建物取引士を取ることで不動産取引を視野に入れた設計提案ができたり、一級建築士とファイナンシャルプランナーを取る事で個人のライフプランを見据えた住宅設計を提案できたりと、異分野と思われる資格でも関連させて考えると視野が広がります。
資格があれば良いというわけではないですが資格を取る過程で身につけた勉強内容をアイデアの発端として、仕事に活かすことができます。
3年後を考えて目指す資格を決める
では、どうやって次にとる資格を考えたら良いでしょうか。
おすすめの資格の決め方は、今後どうなっていたいか?を考えること。
具体的には、「3年後どうなっていたいかな」と想像して決めることです。
以下、一級建築士を取った後におすすめの資格です。
設計の専門性を高めたい場合
一級建築士を持っていないと取れない資格はいくつかあります。
構造や設備のスペシャリストである、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士はその最高峰。
構造設計や設備設計の道で生きていくなら、是非とも取得した資格です。
他には、CASBEE建築評価員も一級建築士を持っていないと取れない資格です。
専門性を高めたい場合
- 構造設計一級建築士
- 設備設計一級建築士
- CASBEE建築評価員
施工系で仕事をしたい場合
一級建築士は、設計のプロではありますが、施工のプロではありません。
机で設計をしているだけでなく、現場で建物を作りたい!となると、施工系の資格を持っていると幅が広がります。
施工全体の管理をする資格やプロジェクト全体をまとめていく資格などがあります
施工系で仕事をしたい場合
- 建築施工管理技士(1級・2級)
- 認定コンストラクション・マネージャー
住宅のプロを目指す場合
住宅を仕事にしたい場合、お客様は個人のことが多いです。
建物の規模としては二級建築士の資格でも十分設計できますが、法人を相手にする設計とは異なり設計以外のスキルが求められることも多々あります。
住宅ローンなどのお金回りや、インテリア関係など。
チームを組んで対応もできますが、自分でも資格を持っていると強いです。
内装まで丁寧に設計したいならインテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター、ライフプランまで提案したいとなるとファイナンシャルプランナーなど、幅広い資格があります。
住宅のプロを目指す場合
- インテリアコーディネーター
- 福祉住環境コーディネーター(1級・2級・3級)
- ファイナンシャルプランナー
他の分野でも一級建築士は強い
一級建築士は、実は他業界の資格と相性の良い資格です。
一級建築士を持っていると建築を主軸に仕事をしていると一眼でわかるので、そこに他の資格も持っているとわかると幅広い知識を持っているのだと証明することができます。
以下、おすすめの資格をご紹介します。
不動産系は持っておくべし
一級建築士の次に取ることをおすすめしたいのは、宅地建物取引士です。
「建築」と「不動産」は近いジャンルなのに、日本では大学の学部が違うからなのか、その業界で働く人に取っては水と油のように相反する関係にあります。
大学では学ばなくても実務の世界では「不動産」の視点は重要です。
取得のハードルは格段に高いですが、不動産系として最高峰の不動産鑑定士もご紹介しておきます。
不動産系の資格
- 不動産鑑定士
- 宅地建物取引士
オカネ系も重宝される
建築はお金と切っても切れない関係にあります。
一生懸命設計した建物もコストが合わないと見直され、力を入れたデザインが削ぎ落とされてしまうこともあります。
建築積算士や建築コスト管理士を持っていると、建築の積算の方法が学べるのでコストを念頭に置いた設計をすることができます。
また、大きい建物に限った話ですが、建物の経理処理は複雑です。
「簿記」の資格の「建築系」という事で、建設業経理士という資格もあります。
オカネ系の資格
- 建築積算士
- 建築コスト管理士
- 建設業経理士
資格に迷ったら見たいサイト
いろいろな資格をご紹介してきましたが、国家資格から民間資格まで、世の中には本当に色々な資格があります。
どんな資格を選べば良いか迷った場合は、こちらのサイトをおすすめします。
医療・福祉から会計・金融、もちろん建築関連も、幅広い資格が網羅されているので、ぜひ一度見てみて下さい。
まとめ|今後進みたい方向の資格を取るべし!
以上、一級建築士の次に取りたい資格でした。
まとめると、以下の通り。
- 設計か施工か住宅か、どの分野で活躍したいか考える
- 個人的におすすめしたいのは宅地建物取引士
- 資格は連続して取っていくのをおすすめします!
ライフワーク的に、資格取得を楽しんでいきましょう!
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