一級建築士の学科試験、独学で勉強したいけどスケジュールの立て方がわからない…
3ヶ月間で合格した私の、全スケジュールをお見せします!
一級建築士を独学で頑張ってみようと思ったけど、自分の進め方であっているのか不安になっている方もいるのではないでしょうか。
私はゴールデンウィーク明けからの3ヶ月で、一級建築士学科試験に一発合格しました。
合格したのは10数年前になりますが、当時の勉強記録ノートを読み解いてスケジュールを書いてみたいと思います。
前提条件は、大学や大学院で建築の勉強をしてきていること。
多少なりとも基礎知識がある状態から、3ヶ月で合格を目指すスケジュールになっています。
どなたかの参考になると幸いです。
この記事はこんな方におすすめです
- 一級建築士学科試験を独学で勉強しようと思っている方
- 一級建築士学科試験の勉強を独学ではじめてみたけど、進め方に不安を感じている方
- 一級建築士学科試験の勉強のスケジュール感を知りたい方
3ヶ月で達成|独学勉強スケジュール
私が一級建築士の勉強を本格的にはじめたのは、ゴールデンウィークからです。
大学院を卒業した直後、新卒入社した年に一発合格しました。
5月の模試では125点満点中、たったの46点。
そこから猛勉強して7月の模試では97点を取れるようになり、本番は108点で合格しました。
その実体験をご紹介します。
大まかな流れはこちら
1年分の模試を解く→苦手を把握
私の場合は学科III(法規)→学科IV(構造)→学科V(施工)
とにかく全て解ききる
私の場合は学科III(法規)、学科IV(構造)
6年分+再編集した過去問問題集
今まで解いてきた問題で、間違ったものを全て解く。
解けるまで何巡もする。
毎日の通勤電車では、暗記科目を中心に何回も教材を行き来していました。
以下、細かくご紹介します。
5月|苦手分野を克服する
5月は、苦手分野の克服に力を注ぎます。
具体的には、以下の日程で勉強を進めました。
5/2〜5/15|教材に慣れる
赤シート付きの教材を使って、電車で暗記。
順番に読んでいても時間が足りないとうすうす感じる。
5/14に会社の研修で模試を受ける機会があり、学科III(法規)の意味不明さに焦る。
5/16〜5/21|学科III(法規)強化週間
5/16に一級建築士受験生の登竜門?、法令集の線引きを開始。
線引きとインデックスを貼るだけで、土日丸2日+平日数時間潰れる。
〜5/21、学科III(法規)の1冊分の教材&確認問題を解く。
5/22〜5/31|学科IV(構造)、学科V(施工)強化週間
5/22〜5/28に学科IV(構造)、学科V(施工)の1冊分の教材&確認問題を解く。
家で解いて通勤電車で復習する、というリズムが生まれる。
学科III(法規)と学科IV(構造)と学科V(施工)は引き続き要チェックと認識する。
6月|とにかく問題を解く
6月は問題を解きます。
どの問題も「なんか見たことがある」という状態まで繰り返し、覚えていきます。
6/1〜6/12|問題集を1巡する
まずは学科別に順番に。
毎日「家で解き、電車で復習」を繰り返す。
わからない問題があれば、並行して教材を見返し暗記する。
6/13〜6/23|苦手分野を再度解く
学科III(法規)と学科IV(構造)が引き続き苦手。
学科III(法規)の問題、学科IV(構造)の計算問題を繰り返す。
6/20〜6/21は気晴らしに遠出。電車の中でだけ勉強。
6/24〜7/5|6年分の過去問を解く
過去問を6年分を解く。
この時点で、4年分はギリ合格、2年分は不合格。
中だるみの週もあり思うように進まない時期。
7月|復習と総仕上げ
7月は試験直前!
受験した年は7/26が試験日だったので、その日に向けて総仕上げのつもりで臨みました。
試験3週間前|問題集の解き直し
正解した問題は飛ばしつつ、問題集全体をおさらい。
試験2週間前|過去問の解き直し
正解した問題は飛ばしつつ、過去問全体をおさらい。
試験1週間前|1年前の過去問にトライ
今まで1回も解いていなかった一年前の過去問を、試験時間も合わせて解く。
6割の正答率で玉砕。焦る。
試験直前|間違えた問題を中心に復習
全ての問題を覚えるつもりで、何回も復習。
前日は22時に切り上げて、睡眠時間を確保する。
当日は忘れ物に注意して、いざ出陣!
勉強のポイント&総勉強時間
3ヶ月を駆け抜けてみて重要だと思ったことは、とにかく早く全体像を把握することです。
全体のうち、どれくらい理解できていないのかがわかることで、精神的にも楽になります。
勉強のポイントは?
勉強のポイントは、無駄な時間を極力省くこと。
得意な問題ばかり解くことも、せっかく解いた問題の復習をしないことも、勿体無い時間の使い方です。
まとめると、こんな感じです。
勉強のポイント
- 苦手分野を早めに把握する
- 通勤電車は復習&暗記にあてる
- 全ての問題を覚えるつもりで解く
トータルの勉強時間は?
飲み会でサボったり、気分が乗らなくて勉強に身が入らない日もありましたが、暇さえあれば勉強をする毎日でした。
勉強記録ノートに残っていた勉強時間は、平日3時間、休日8時間ほど。
全てを合計すると、382時間ほどでした。
総勉強時間
- 机に向かって勉強した時間:339時間
- 電車で勉強した時間:43時間(片道30分換算、できない日もあり)
- 合計:382時間
一級建築士学科試験合格には500〜1,000時間必要と言われていますが、勉強するポイントを絞って気合をいれると400時間未満でも不可能ではありません。
1年かけて合格を狙う場合は、どこかで必ず中だるみの時期が出てきます。
自分の性格を見極めながら、勉強のスケジュールを立てることをおすすめします。
まとめ|スケジュールは軌道修正する
以上、勉強スケジュールのご紹介でした。
振り返ってのまとめになっているので、最初から上記のようなスケジュールを立てていたわけではありません。
実際には節目節目で1〜2週間単位で小さな目標を設定しながら修正していきました。
- 5月に問題が解けなさすぎて焦り、とにかく苦手な法規を1週間かけて解いてみる
- そろそろ過去問を解かないと実力がわからないと気づき、6月に10日間かけて6年分解いてみる
- 試験まで3週間切ったので、残り何をすべきかやるべきことを書き出してみる など。
勉強記録ノートのような形で、時間数とやったことを記録するのも、振り返ると自信になるのでおすすめです。
今一級建築士の勉強中で、どの時期にどんな勉強が必要なのか迷っている方の参考になると幸いです。
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